日本勢は、28分25秒77の鎧坂哲哉(25=旭化成)が18位に入ったのが最高で、村山謙太(22=旭化成)は29分50秒22で22位、設楽悠太(23=ホンダ)は30分8秒35で最下位の23位だった。

 入りの1000メートルで村山謙が先頭集団のトップで通過。だが、そこからのペースアップで一気に後退してしまった。12年ロンドン五輪、13年モスクワ世界選手権と連続長距離2冠の英国ファラーが、ラスト勝負を制し優勝。村山と設楽は、ファラーらが形成するその先頭集団に、5000メートルを過ぎたあたりで抜かれしまう、周回遅れの屈辱を味わった。

 日本人トップとはいえ、鎧坂は「残念のひと言。ふがいない。力不足を感じた。全然勝負させてもらえなかった」と沈痛な面持ち。世界の壁は厚かった。