来月4日に開幕する陸上の世界選手権男子200メートル代表の飯塚翔太(26=ミズノ)が28日、決戦の地ロンドンへ出発した。

 調整も順調で「やることはやった」とうなずいた。「早く走りたい。楽しみにしてます。最高の舞台で自分がどれだけ通用するか最高の場」と語った。

 発奮材料がある。母校の藤枝明誠(静岡)が春夏を通じて初となる甲子園出場を決めた。これまで8強が最高だったが、一気に頂点まで駆け上がり「励みになりますね」。藤枝明誠の校歌は1番しかないが、それがとにかく長いという。「1番が(他校の)3番の長さ」。たしかに藤枝市によると「日本一、1番が長い校歌」。その長さは伴奏も含め約3分だ。その特徴的な校歌を「テレビの前で一緒に歌いたい」と笑った。

 世界選手権では男子200メートルで決勝進出、400メートルリレーでは金メダルを狙う。「僕も後輩に刺激を与え続けたいと思っている。いい結果を残して、野球部を祝福したい」と意気込んだ。後輩球児に力を与える快走を見せる。