東洋大は、1年生3人をオーダーに組む若い布陣で、4年ぶり6回目の往路優勝を決めた。

 1時間2分16秒で、1区(大手町~鶴見=21・3キロ)区間賞を獲得したルーキー西山和弥(1年=東農大二)は、「自分が流れをしっかり作ることが出来てホッとしています。昨日までは緊張しましたけど、開き直ることが出来た」と満面の笑みを浮かべた。

 初めて走った花の2区で歴代7位の1時間7分18秒を記録し、首位をキープした相沢晃(2年=学法石川)は「夢に見ていた箱根の2区。後ろから強い選手が来る中でプレッシャーがあった。最初から攻めの走りをすることが出来たことが、優勝につながった」と勝因を語った。

 3区で青学大のエース田村和希(4年=西京)との激しい競り合いを制し、1時間2分17秒で区間賞を獲得した山本修二(3年=遊学館)は「西山が区間賞の走りをしてくれて、相沢もすばらしい走り。後続と差を広げるのが僕の仕事。自信になった。みんなで取れた往路優勝。(最後は)笑顔で迎えられるように戦いたい」と冷静に話した。

 山登りの5区で、苦しい戦いを耐え切った1年生の田中龍誠(1年=遊学館)は「すごい緊張が大きかった。1~4区が、すごい良い流れを持ってきてくれて、自信を持って走ることが出来た。監督に言われて(青学大の竹石尚人が)近づいているのが分かった。初めての箱根駅伝でテープを切られたのはうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。