17年陸上世界選手権男子400メートルリレー銅メダリストの藤光謙司(32=ゼンリン)が12日、埼玉県庁で行われたイベントに登場し、20年東京オリンピック(五輪)まであと500日という節目に「もう時間はないな、という感覚が強い。準備や調整の戦いも始まって緊張感高くやらなければいけないけれど、楽しくなってきている」と心境を明かした。

藤光は20年東京五輪の目標に「個人種目でファイナリスト、400メートルリレーで金メダル」と力強く言い、「東京五輪を20年以降もスポーツが発展する機会にして、さらに広げていきたい」との期待も話した。

この日はさいたま市出身の藤光が「SAITAMA PRIDEスペシャルアンバサダー」に就任することも発表された。同県寄居町出身の前マラソン日本記録保持者の設楽悠太(27=ホンダ)、同新座市出身の重量挙げの三宅宏実(33=いちご)、同毛呂山町出身の競泳の瀬戸大也(24=ANA)などに続く14人目の就任。藤光は「陸上でも何人か先に決まっていたので、僕にはいつ来るんだろうと思っていました。さいたま市出身というのをなかなかアピールする機会がなかったので、地元にこういう形で帰って来られてうれしい」と笑顔を見せた。

ともに登場した「SAITAMA PRIDEスペシャルPRサポーター」を務めるタレントの稲村亜美(23)は「藤光選手は成績もビジュアルも良いので、もう本当に頼もしく感じます。埼玉で開催される五輪競技のバスケットボール、ゴルフ、射撃、サッカーが超満員のお客さんに来てもらって、選手も最高のパフォーマンスができることを願っています」と期待をふくらませた。