1964年東京オリンピック(五輪)男子マラソンの銀メダリスト、ベイジル・ヒートリーさん(英国)が3日、休暇で一時滞在していた英国内の親族宅で死去した。85歳だった。妻ジルさんが明らかにした。死因は心不全とみられる。

ヒートリーさんは東京五輪男子マラソンで、3番手で国立競技場に入った。先を走っていた2番手の円谷幸吉選手をゴール前約200メートルで抜き去り、2位でゴールした。そのシーンは多くの日本人の記憶に残っている。抜かれた円谷選手は3位となったが、陸上日本勢で戦後初の表彰台に輝いた。