20年東京オリンピック(五輪)の男子マラソン代表(3枠)の2枠を懸けたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝候補に挙げられながら3位に終わった大迫傑(28=ナイキ)が17日、日本テレビ系「スッキリ」に出演した。ナイキの厚底ピンクシューズで登場すると、現在の心境を語った。

3位に終わり、今大会での五輪代表切符を逃したが「ダメージは残っている」とまだ疲労は隠せなかった。当日のレースで設楽が独走したことに「予想はしていた。気象条件を考えて落ちてくると」と冷静だったと明かした。

33キロ付近で脇腹を押さえたが「よく起こること。違和感が出たら痛くなる前に肋骨下げたり、押さえたりする」と理由を説明。37キロ付近で飛び出していた設楽を抜く。終盤、最初に優勝した中村匠吾がスパート。41キロすぎには大迫がスパートして首位に立つが、その後、再びスパートした中村に抜かれる。ゴール直前には服部勇馬にも抜かれ3位になった。「トラックのスピードに自信があったので最後の600~400メートルでスパートを掛けようと思ったが、足が残っていなかった」。

優勝の中村と2位の服部が東京五輪代表内定。大迫は今後MGCファイナルチャレンジの指定3大会で、自らの持つ日本記録2時間5分50秒を更新する選手がいなければ代表権を得る。大迫が3枚目の切符に最も近いことは間違いないが、ファイナルチャレンジ出場について「非常に難しい半年になる。待つか、自分も記録に挑戦するか、まだコーチと話してないが、福岡、東京、びわ湖で走る可能性も」と話した。

「東京マラソンは記録がでる。設楽選手、井上選手(がタイムを出す)可能性はある。どこかソワソワしちゃうところはある」と続けた。