女子100メートル障害日本記録保持者の寺田明日香(30=パソナグループ)が12日、総体が中止となった高校生を支援するため、男子マラソンの大迫傑(29=ナイキ)、男子100メートルの桐生祥秀(24=日本生命)とのディスカッションをインターネット上に配信した。

3人がコーチとなる「オンライン練習会」を提案。寺田は「集まって何かをするのは難しいと思うが、オンライン上で練習会のようなものはできる。私たちがやっているきつい補強やトレーニングを、みんなにやってもらうのは、楽しくできると思う」と話した。その上で「一方的でなく、双方向でコミュニケーション取れるものがいい」と続けた。

また高校生に向けては「誰も通ったことのない道を通っている。不安になることも多いと思いますが、1人じゃない。みんなで手を取り合っていければ、みんなで底上げができる。孤独を感じることもない。いろんな事に挑戦できる期間と考えて過ごして欲しい」とメッセージ。寺田は23歳で1度は陸上を引退し、7人制ラグビーに転向。現在は母となり、陸上に復帰し、日本記録も樹立した。「みんな陸上の他にも興味あることを見つけたんじゃないかと思う。自分がどんな事に興味があるのか。やっぱり陸上が大好きなのか。いろんな事を考えて、新しい自分を作って欲しい」とも語った。