陸上男子やり投げで日本歴代2位の自己記録86メートル83を持つ新井涼平(29=スズキ浜松AC)は優勝するも、記録的には不完全燃焼だった。強い雨風もあり、本来の力を出すのは難しかった。

記録は1回目の73メートル99止まり。6回中、ファウルも4回あった。「どんな状況でも記録を出さないといけないですが、厳しい結果に終わってしまった」と振り返った。

試合勘に加え、11月末まで東京オリンピック(五輪)の参加標準記録に関わらないだけに難しくなるモチベーションの維持を課題とした。まずは8月のセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)、そして10月の日本選手権(新潟)に照準を定める。「このままだと戦いにならない」と危機感をにじませ「しっかりと気持ちを込めて、投てきができるように修正をしていきたい」と語った。