第98回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に向けて東京国際大が12日、オンライン取材会を行った。

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創部11年目ながら、今年の出雲駅伝で初出場初優勝を飾った注目の有力校。大志田秀次監督(59)は、当初の目標だった4位から“上方修正”したことを明かした。「シーズン当初、過去最高順位ということだったので、箱根は4位以内を目標にしていた。先日、エントリーが終わった後、どういう戦いをするかを選手に確認したところ、意見が多く出ましたので、チーム目標を3位以内と決めなおそうと」。各大会で選手が力を十分発揮出来ていること、なかなかうまくいかなかった選手も修正が順調なことから、目標順位を1つ上げた。10位だった前回から躍進を見せる。

注目はケニア人留学生のヴィンセント・イエゴン(3年)と、日本人エースの丹所健(3年)。ヴィンセントは20年に3区で区間新記録、前回は「花の2区」で歴代5位の14人抜きで区間新を樹立した。今回も2区での起用が有力視される。「2区は後半部分少し坂があって、坂苦手なので。きつくて。もうちょっと、同じ区間にチャレンジすれば、いい成績を残せます」。自身がマークした1時間5分49秒の記録更新へ、自信をのぞかせた。

丹所は10月の出雲駅伝後に左足底部分をケガしたが、11月の全日本大学駅伝ではその影響もある中、6区で区間新記録をマーク。全快で向かう今大会は、湘南工大付高時代を過ごした神奈川・藤沢市を通る3区での快走へ意気込む。「自分がもし3区なら、ヴィンセントが2区に来ると思う。やっぱりトップで来ると思うので、しっかりと自分で決めたペースを守って、その区間では日本人最高記録を目指して、チームを勢いづけられる走りができれば」。“新記録リレー”で先行逃げ切りを図り、まずは往路優勝。そして1つでも上の順位を目指す。