各校のエースが集う花の2区(23・1キロ)で駒大・田沢廉(3年)が、歴代4位となる1時間6分13秒の区間賞を獲得した。

駒大の2区区間賞は、ゲキを飛ばした大八木弘明監督が86年大会で獲得して以来、36年ぶりだった。田沢の一問一答は次の通り。

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-レースを振り返って

「去年も2区を走らせてもらって、権太坂の当たりいっぱい、いっぱいの走りがそれ以降も続いた。今年はある程度余裕を持ちながらラスト3キロまでいけたので、力が付いたと感じる1年だったと改めて思いました。去年はすごく遅かったので、最初からある程度のペースで押さないと、後続の選手も引き離すことができない。1秒でも早くという思いがあったので、良い流れできたので最初からいきました」

-大八木監督からも、(1時間5分台で走った)相沢(晃=東洋大)やヴィンセントの名前は出ていた。意識したところはあるんじゃないか

「途中から区間新狙えると言われていたんですけど、残りの3キロがきつすぎて。自分も頑張ったんですけど、1人でずっと押してたところがあった。1人で区間新記録出したらとんでもないと思うくらいきつかったんで。やっぱり誰かいたら区間新を目指せたと思うんですけど、もともと2区は苦手意識があったので。その中でも区間賞を取れたので自信にもなったし、改めて力が付いたなと感じることができました」

-去年と比べて力が付いたと感じる点は

「去年は権太坂が終わったら、もういっぱい、いっぱいでしたが、今年はある程度余裕を持ちながらいけたとか。いろいろ考えながらいけて。全日本駅伝でもそうなんですけど、強くなったなと考えながら走ることができました」

-大八木監督からの声かけで、印象に残ったのは

「『今年お前いいぞ!』と途中で言われて。いつもならもっと厳しい言葉を掛けられるんですけど、『お前今年いいぞ!』『今回良いよ』と言ってくれて。普段だったらきついこと言うのに、今回はおっとりしたこと言ってくれて」

-監督以来2区では駒大は区間賞がなかったらしい

「監督が自分が箱根駅伝で臨む前に、『俺も2区で区間賞を取ってるんだよ~』とさりげなくしていたんですよ。それ以来と言うことは知らなかったんで、うれしいです」

-ヴィンセントを抑えての区間賞はどうですか

「歴代最強のケニア人と言われるヴィンセントに勝ったのは良かったんですけど、今回区間賞を取ってもすごくうれしいというよりは、当たり前じゃないとかじゃないですけど。自分の力から見たら、もちろんヴィンセントに負ける可能性もあったけど。区間賞を取ったことはうれしいにはうれしいですけど、そんなめちゃくちゃうれしいわけではないです。自分が見ているのはここじゃなくて、世界で結果を残してこそ自分が満足できるという風に思っているので。ここが終わりじゃなくて、通過ラインです」