え、園長になる? マラソンで13年世界選手権モスクワ大会銅メダルの福士加代子さん(39)が15日、大阪市内で著書「福士加代子」のPRを行った。

第一声で「本を売りたいので、よろしくお願いしま~す」と現役時代と同じ“福士節”で笑いを誘った。

福士さんはオリンピック(五輪)4大会に出場して、今年1月に現役を引退。20年以上にわたって、第一線で活躍した。

現在は所属先のワコールで陸上部アドバイザーを務め、また同社に出社して、スポーツグループでデスクワークも行っている。

引退から1カ月半が過ぎたが「今日もジョギングしました。毎日は走ってないです。もう少し寂しくなるかなと思ったけど、そんなに寂しくなくて…」と照れ笑い。

今後の活動については「ワコールで何をやれるか、模索中です。社員として、陸上選手として、女性としてもある」。

その上で意外な野望? も口にした。

「ワコールは意外と託児所とかない。ざっくり園長になれれば。そこで育った子が将来的に帰ってきてくれるようになれればいいな」。

著書では幼少期から、トラックの女王と呼ばれた時代、マラソンでの東京五輪挑戦までを網羅している。

永山忠幸監督、一山麻緒、新谷仁美、田中希実などのゆかりある人々が、コメントを寄せている。

初版7000部スタートからすでに3000部を増刷した。

福士さんは、販売目標を聞かれて「100万部でお願いしま~す」と笑顔でピーアールしていた。【益田一弘】