陸上女子やり投げで7月の世界選手権で銅メダルを獲得した北口榛花(24=JAL)が「チーム日本」結成を願った。20日、欧州転戦を終えて拠点のチェコから帰国。日本女子の投てき種目で初表彰台を手にしたが「(今後は)日本の女子を1つのチームとして世界と戦えるようになっていきたい」と掲げた。

世界最高峰リーグのダイヤモンドリーグ(DL)で連戦し、最終戦ファイナルでも日本勢初メダルの3位。感じたのは世界のやり投げ文化だった。「ライバルの関係だけではなく、仲間としてピットに立つ」。それが心地よく、成長の鍵にも感じられた。それを日本でも。「1人で世界のトップを目指すより、皆で目指した方がそれぞれが楽だと思う」。所属の区分が強い国内環境だが、情報交換会なども思い描いた。

まだ頂点には遠い。「そう簡単には、世界のお姉さま方は勝たせてくれなかった」と乗り越える壁は高い。だから皆で。まずは23日開幕の全日本実業団対抗選手権(岐阜)で、日本の仲間に雄姿を見せる。