全国都道府県対抗男子駅伝が今日22日、広島県で3年ぶりに開催される。21日、広島市内で開会式が行われ、4年ぶり2度目の優勝を目指す福島は、スーパー中学生の増子陽太(鏡石中3年)が6区(3キロ)にエントリー。3000メートルの日本中学記録(8分11秒12)保持者で全中王者の新星は、20年に長野・吉岡大翔(現佐久長聖3年)がマークした8分22秒の区間記録更新を狙う。

昨年8月、10月と日本中学記録を立て続けに更新した逸材・増子が、初の都道府県対抗駅伝に臨む。任されたのはアンカーにつなぐ重要区間の6区。「区間記録は目指したいですし、自分の目指す先輩というか、憧れの先輩が出した記録なので、福島を優勝に導くためには、その記録は出して当然だと思います」と自信を示す。

増子が意識する先輩は高校NO・1ランナーの吉岡だ。昨年12月の全国高校駅伝では3区(8・1075キロ)の日本人歴代最高タイムを樹立するなど常に世代を引っ張ってきた。増子は「中学生から活躍していて、高校生でも活躍しているというリスペクトもあるので、その選手を中学生時点で超えられるように頑張りたいです」と意気込む。

15日の都道府県対抗女子駅伝では岡山・ドルーリー朱瑛里(しぇり、鶴山中3年)が17人抜きの快走で注目を浴びた。コロナ禍で2年連続の中止を経て開催される今大会。「去年も走れなくて、中学生最後の都道府県駅伝なので、楽しみたいです」と増子。福島の新星がドルーリーのような衝撃を残す可能性は十分にある。【山田愛斗】