日本陸連は11日、神戸市内で世界選手権(8月27日開幕・大邱=韓国)代表選手を決める理事会を開き、前回のベルリン大会で銅メダルを獲得した男子やり投げの村上幸史(31=スズキ浜松AC)や女子短距離の福島千里(23=北海道ハイテクAC)らを選び、発表した。

 メンバーは既に発表済みのマラソン、競歩代表を含む男女50人。前回の57人から減少したが、高野進強化委員長は「出るだけでなく、戦えるメンバーを選んだ。出るだけで終わってしまっては、ロンドン五輪で戦えない。前回(メダル2、入賞5)を下回らないのが目標で、女子マラソン、男子のやり投げ、ハンマー投げはメダルの可能性がある」と見通しを語った。

 不振が続く跳躍勢の代表は、男女を通じて男子棒高跳びの沢野大地(30=千葉陸協)のみとなり、同ハンマー投げの室伏広治(36=ミズノ)は日本人最多となる9度目(2005、09年大会は欠場)の代表となった。