11月23日、千葉県銚子市のスポーツ総合施設「銚子スポーツタウン」で『smiley market(スマイリー・マーケット)』をオープンした。

このsmiley marketは、地域の新鮮な野菜や花を提供する小さなマーケット。銚子の方が地産のものに触れて笑顔になっていただきたいという思いから、私の家族と共に企画した。

左から元ロッテの木樽さん、元巨人の篠塚さん、筆者、銚子スポーツタウンの小倉和俊社長
左から元ロッテの木樽さん、元巨人の篠塚さん、筆者、銚子スポーツタウンの小倉和俊社長

前回のコラムにも書いたが、私が地元銚子を離れてから感じる故郷の恵みを、多くの方に知ってほしいという思いもある。野菜と花の調達については、私にゆかりのある生産者の方々にご協力いただいた。

私たちが普段何げなく食したり見たりしているものは、必ず誰かが丹精込めて作っている。生産者の方々のお話やお仕事をする姿をみて、食物に対する愛情を感じることもでき、物に触れる感性が高まる。

今回販売した中にはチャンスフラワーもある(チャンスフラワーとは、出荷する際に規格外となってしまった花のことをいう)。これらをお客様に提供することで、受け取った方にも、お花にも喜んでいただきたい。

「smiley market」で販売されている花
「smiley market」で販売されている花

今回はあいにくの天候だったが、多くの方が足を運んでくださった。地産の新鮮な野菜を食べ、食卓に花がある。生活に彩りがあり、笑顔になる…そんなすてきな空間を作り出すお手伝いができれば本望だ。

同日開催した「黒潮野球教室」に参加していたみなさまにも、このマーケットに触れていただくことが出来た。この野球教室は元ロッテの木樽正明さん、元巨人の篠塚和典さんが小学生の子供たちに野球を指導する貴重なイベントだ。

銚子出身で野球界の大スターのおふた方からも『銚子を盛り上げていこうね!』とお声をかけていただいた。大先輩方のご活躍もみて、さらに地域のためになること、スポーツを通した活性化に取り組んでいきたいと感じた。

こんな大根も
こんな大根も

今回は初の試みで試行錯誤の中での開催となったが、今後はスポーツイベントと融合させたり、音楽などの芸術も含めた『スポーツフェスティバル』をやりたいと考えている。

参加者も主催者も笑顔で幸せな気持ちになれる空間を築いていきたい。

(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン代表)

「smiley market」
「smiley market」