山本浩二

広島対阪神25 優勝を果たし胴上げされる就任3年目の山本浩二監督
広島対阪神25 優勝を果たし胴上げされる就任3年目の山本浩二監督

みんながワシを宙に突き上げてくれている――胴上げされながらミスター赤ヘルは胸を熱くした。監督就任3年目でセ・リーグ制覇。「全員でつかんだ優勝」にその思いが強くわく。一時は中日に7・5ゲーム差。しかし、山本監督はナインに訴え続けた。「本当の勝負は9月。辛抱しとけば必ず勝負の時が来る」と。監督就任が決まったとき、大学時代からのライバルであり、友でもある中日星野監督と「ふたりで優勝争いをしようや」と誓い合った。中日優勝が濃厚になった8月下旬、星野監督から「監督が下を向いとって、どうするんや」とハッパをかけられた。気持ちを取り戻した。9月戦線で「読み」が的中した。「手記」にはチームワークの大切さが書かれていた。

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<プロ野球・1991年10月14日掲載>