杉本清

実況中思わず身を乗り出す関西テレビ杉本清アナウンサー。競馬中継の名調子は、今や「名言」として語られる
実況中思わず身を乗り出す関西テレビ杉本清アナウンサー。競馬中継の名調子は、今や「名言」として語られる

75年桜花賞、テスコガビーが独走だった。しゃべり尽くした。苦しまぎれに出た。「後ろからは何にもこない」の3連発。続いて「これは強い。赤い帽子がただひとつ」。同じ年の阪神3歳Sは「見てくれこの脚、これが関西の期待テンポイントだ」。極めつけはサクラスターオー優勝の87年菊花賞で「菊の季節にサクラが満開」。誰もが杉本節に酔う。実況で多くの名言を生む。関西テレビアナウンサー杉本清の名調子を聞きたくて競馬中継を見る。「実はね、私の実況で一番反響がないのはウチ(家族)。次いで(関テレ)局内、(地元)大阪の順。火がつくのは関東」と明かす。インタビュー終了間際、若者たちへ上記の言葉を残した。

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<競馬・1995年9月10日掲載>