立川談志

西武ライオンズの球団旗をデザインした手塚治虫さん(右)は「球団旗・ユニホーム発表会見」に出席
西武ライオンズの球団旗をデザインした手塚治虫さん(右)は「球団旗・ユニホーム発表会見」に出席

漫画の神様・手塚治虫。戦後日本の漫画史は手塚から始まった。1947年、医大生だった18歳の時に「新宝島」を発表した。192ページからなるかつてない長編ストーリー漫画。石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄らトキワ荘の面々が強く影響を受けた。作家小松左京も「新宝島こそが創作活動のきっかけだった。流れるようなスピード感、ち密で、ダイナミックで、まるで映画のよう」と称賛。手塚漫画とは対極にある、さいとう・たかをは「この世界が大衆小説に取って代わる。劇画も手塚漫画の枝葉にある」と話した。大衆文化を伝える落語家・立川談志は「日本の漫画文化とかいったって、全部手塚先生の亜流だよ」。天才が天才を語った。(^o^)

<芸能・1995年4月30日掲載>