オマール・フライレ(スペイン=アスタナ)が山岳ステージを逃げきり、ツール・ド・フランス初勝利を挙げた。

 フライレは最後の上りの残り2キロで、単独で先頭を行くヤスペル・ストゥイベン(ベルギー=トレック・セガフレード)をとらえて先頭に立ち、あっという間に差を広げた。集団から抜け出したジュリアン・アラフィリップ(フランス=クイックステップ・フロアーズ)がストゥイベンに追いつき、2人で猛追を開始。ペテル・サガン(スロバキア=ボーラ・ハンスグローエ)も追ってきたが、フライレはゴール前で振り向いて勝利を確信すると、胸のチーム名を指さしてアピールし、人差し指を天に向かって突き上げながらフィニッシュラインを通過した。フライレはグランツアーでは昨年にジロ・デ・イタリア、15年と16年にブエルタ・ア・エスパーニャで勝利しているが、ツール・ド・フランスでは初。6秒差の2位にアラフィリップ、3位にストゥイベン。サガンは12秒差の4位だった。

 総合首位のゲライント・トーマス(英国=スカイ)は、同2位のクリストファー・フルーム(英国=スカイ)、同3位のトム・ドゥムラン(オランダ=サンウェブ)とともに18分9秒遅れでそろってゴールし、総合上位に変動はなかった。