<全国高校総体:男子卓球>◇9日◇山梨・小瀬スポーツ公園体育館

 卓球男子で単複と団体の3冠を達成した坪井勇磨は「取りこぼしなく優勝できてよかった」と笑みを浮かべた。

 昨年はダブルスと団体に出場、団体は決勝で敗れて青森山田は9連覇を逃し「弱さを痛感させられた」という。それだけに喜びも増した様子だった。

 緊張から力を出し切れなかった前回を「練習ではできるのに、試合になるとできないことが多すぎた」と振り返る。今大会は冷静に相手の弱点を突いて主導権を握った。バックハンドで鋭く曲げるレシーブの「チキータ」も威力を発揮。この1年、取り組んできた新たな武器で「精度が良くて、レシーブでも点を取れた」と手応えをにじませた。