柔道の世界選手権(8月、ブラジル)の最終選考会となる全日本選抜体重別選手権は11日に福岡の福岡国際センターで開幕する。

 9日に福岡県内のホテルで会見が行われ、世界選手権2連覇中の女子48キロ級の浅見八瑠奈(25=コマツ)、ロンドン五輪男子90キロ級銅メダルの西山将士(27=新日鉄住金)ら6選手が出席した。

 ロンドン五輪の最終選考会となった昨年大会で1回戦負けし、五輪切符を逃した浅見は「昨年は柔道人生で最も悔いが残った。たくさんの人に支えられたなかで、前に進んできた。その成果を出したい」と雪辱を誓った。

 暴力指導問題や助成金不正受給問題などで揺れる柔道界。西山は「悪いところばかりで、事実なら悔しいところもある。でも、僕は選手として試合で頑張るしかない。試合に注目してください、という気持ちです」と大きな声で訴えていた。