古川学園(宮城)は西原(沖縄)を2-1と逆転して、2回戦に進出した。

 古川学園が苦しみながら初戦を突破した。第1セットを失い、続く第2セットは1度もリードを許さず奪い返したが、第3セットは22-16から一時は2点差まで詰め寄られる薄氷の勝利。それでも岡崎典生監督(47)は「木登りと一緒。(序盤に)登るのも(最後に)下りるのも難しい。これも経験です。最高の勝ち方でした」と前向きだった。

 11年連続36度目の出場だが、リベロを含む7人全員が全国高校選手権初先発だった。初戦の雰囲気に、序盤は司令塔の洲崎ひかり主将(3年)とアタッカーとの呼吸が合わずに苦戦したが、我慢強くボールをつなぎ大崩れしなかった。岡崎監督は「焦るのは仕方ない。落ち着いてやれたのは成長したところ」と評価した。洲崎主将は「まだまだです。攻める気持ちが足りなかった。明日以降は攻めていきたい」と気を引き締め直した。【佐々木雄高】