世界ランク4位で日本女子最上位の福原愛(27=ANA)が、女子シングルス6回戦で苦杯をなめた。

 格下の加藤杏華(19=十六銀行)に難なく3ゲームを先取したが、そこから4ゲームを失った。「競るかなと思っていたが、大きくリードすることができたので、気持ちが緩んでしまった。そこから相手が思いきって来た。自分も守りに入ってしまった」と目を赤くして悔やんだ。

 昨年は腰痛で同大会を欠場しただけに、シングルスだけの出場に絞って臨んだだけに悔しい敗戦だった。「自分の試合を楽しみにしていたファンの皆さんに申し訳ない。すぐにワールドツアー(20日開幕、ハンガリー)もありますし、2月には世界選手権(マレーシア)もある。反省を生かして、同じような負け方をしないようにしたい」。今夏のリオデジャネイロ本番でのメダル獲得に向けても、格下相手の取りこぼしを繰り返すわけにはいかない。