リオデジャネイロ五輪に出場する7人制女子ラグビー日本代表「サクラセブンズ」が31日、ワールドシリーズの最終戦フランス大会(クレルモン・フェラン)を終え、羽田空港に帰国した。

 今大会は5戦全敗だったものの、優勝したカナダと15-21、第1戦ドバイ大会準優勝のロシアには17-19など、健闘した試合もあっただけに、中村知春主将(28=アルカス熊谷)「試合の質に波があることが反省点。ハイプレス、ハイテンポのスタイルはぶれることなく、強くなりきれない原因を徹底的につぶしてリオ五輪までの期間を過ごしたい」と気持ちを強くもった。

 浅見敬子ヘッドコーチ(39)もリオ五輪本番のメダル獲得に向け、手応えも得ていた。同シリーズ直前の英国での国際大会から「0・5秒」というテーマを掲げ、反応の速さを求めてきた。「ちょっとレベルの高いチームには反応がちょっと遅れただけでボールが奪えない。でもカナダ戦では2人目の動きは、これまでにない速さ。それが2日目に持続出来なかった」と課題は明確。6月からの合宿では「個人攻撃です」。ケガから復帰組はラグビー技術は優れているため「ひたすら走ったり、反応を速くする練習」。戦術理解度がさらに必要な選手には、連係の確認など「個人をターゲットにして特化したい」と強化を図るつもりだ。

 日本は強豪国が集まる国際大会ワールドシリーズ全戦に出場できるコアチームとして戦ってきたが、全5戦総合で12チーム11位。来季残留はできなかった。