リオデジャネイロ五輪の開幕まで1カ月となった5日、リオデジャネイロ市のパエス市長が記者会見し、経済低迷や治安悪化で五輪開催に懸念が出ていることについて「リオは常に壁を乗り越えながら前進してきた。この機会を生かす自信がある」と述べた。

 ここ数日、リオ市内でスペインやオーストラリアの選手が強盗被害に遭ったことや、州の文民警察が給与遅延などに抗議するストを実施したことが海外メディアで大々的に報じられた。パエス市長は「大げさな報道もある。心配しないで五輪とリオを満喫してほしい」と呼びかけ、ブラジル政府のモラエス法務相も「警備関連の約束は全て守る。財源も確保してある。旅行者には安心してほしい」と保証した。

 メイン会場となる市西部バーラ地区の五輪公園は100%完成したという。この日は公園内にあり世界中から集まるメディアの情報発信の拠点となるメインプレスセンター(MPC)がオープンし、各国の記者が作業に取りかかった。