国際オリンピック委員会(IOC)は27日、2012年ロンドン五輪のドーピング再検査で、重量挙げ女子で金メダルを獲得したカザフスタン選手3人を含む8人の違反が新たに発覚し、失格処分でメダルを剥奪すると発表した。

 カザフスタンの3人は53キロ級のズルフィア・チンシャンロ、63キロ級のマイア・マネザ、75キロ級のスベトラーナ・ポドベドワでいずれも筋肉増強作用のあるスタノゾロールなどに陽性反応を示した。

 重量挙げは、ほかに女子69キロ級銅メダルのマリナ・シュケルマンコワらベラルーシの3選手の違反が見つかった。陸上男子のロシア勢ではハンマー投げ5位のキリル・イコンニコフ、棒高跳び4位のドミトリー・スタロドブツェフが失格となった。レスリング男子フリースタイル60キロ級で2位だったベシク・クドゥホフ(ロシア)は事故死したため、処分の手続きを中止した。

 IOCは最新の分析技術を用いて08年北京、ロンドン両五輪の検体を再検査している。