金星を挙げた。東地区最下位の秋田ノーザンハピネッツがA東京に78-64で勝利し、連敗を5で止めた。開幕から14戦目、勝利へ手を打った。これまでは外国人選手のクオーター(Q)ごとの出場人数を「1、2、1、2」に固定していたが、この日は「2、1、1、2」に変更。積極的な守備から序盤から流れをつかんだ。

 前半から激しく当たり、重圧をかける。6日の試合では第1Qで2ファウルを犯し、早々にベンチに下がった谷口大智(26)は燃えていた。「昨日ベンチに下がった後に、一気に点差が開いた。そういう状況を作ってしまった昨日の責任を感じていた」と前夜に試合のビデオを徹底的に見返し、ファウルにならないギリギリの線を見極めた。ゴール下でリバウンドを奪うためのボックスアウトを意識して行い、高校の先輩であり憧れのA東京竹内譲次(31)に真っ向勝負。日本代表で活躍する日本人ビッグマンにも負けず、6リバウンドを記録するなど活躍した。「憧れから、倒さないといけない相手。全く歯が立たないわけではない」と渡り合った。

 後半も流れを渡さず、勝ちきると選手全員が跳びはねて喜ぶなど、40分間全力で戦い抜いた。田口成浩主将(26)は「連敗してヘコんで、しんどい時期にこういう勝利は明るいニュース。もっとがんばろう、もっとがんばればこういう力を出せる可能性がある。そう思って2週間過ごしていきたい」と1週の空き週をはさんで迎える次節千葉戦へ勢いがついたと喜び、気を引き締めた。