21大会ぶり7度目出場の米子工(鳥取)が初戦で姿を消した。

 0-39の後半12分、主将のNO8戸田がペナルティーゴールを成功。しかし、3点を返すのが精いっぱいだった。

 4年前まで部員はたったの6人。ポスターで勧誘したり、地道な作業を積み重ねて現在は26人まで増えた。戸田は「正直しんどかった。去年、一昨年はメンバー15人足りない時もあって、他の部活動から助っ人を借りてようやく試合に出られるぐらい」。層の厚さでは強豪校に劣る分、気持ちを1つにすることで勝利をつかめるようになっていった。

 それでも、全国の舞台は甘くなかった。59得点され、主将は「後半、体力的なところや精神的なところでついていけなくなった。タックルができていなかった」。一方で手応えをつかんだところもあった。「ディフェンスの部分は自分たちが与えたプレッシャーに相手が負けてくれる時があった。思ったよりは通用するんだと感じた。後輩には、気持ちを統一させたら全国相手でも通用するところもあると伝えたい」。

 全国1勝は遠かった。だが、自分たちがやってきたことは間違っていないと証明できた場所でもあった。