今日30日の全国高校ラグビー大会2回戦(大阪・花園ラグビー場)で、新潟工は県勢39年ぶりの花園2勝目をかけて明大中野(東京)と対戦する。キーマンはプレースキックを担うCTB市川結貴(3年)だ。

 試合前日29日の午前練習を市川が締めた。樋口猛監督(44)から「決めれば午後の練習を休みにする」と言われて臨んだペナルティーゴール(PG)。左45度、35メートルの位置から成功。チームメートに祝福された。

 1回戦(27日)の鹿児島実戦では、トライ後のキックとPGを合わせて8本中7本を成功させた。「1回戦前日の練習も、同じことをやって成功した。だから2回戦もキックが決まると思う」と笑う。

 接戦になれば、キックでの得点が重要になる。「決めるイメージはある」。毎日始業前、30分のキック練習を欠かさなかった職人が、花園2勝に貢献する。【斎藤慎一郎】