全国高校ラグビー大会は5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝2試合を行う。

 Aシードの御所実(奈良)は4日、大阪・摂津高グラウンドで軽めの練習。2大会前に決勝の史上最大得失点差(5-57)で敗れたAシード東福岡との“リベンジマッチ”に向け、気合を入れた。

 下馬評で断トツのV候補とされてきた相手との大一番を前に、SO北村将大主将(3年)は「2年間で成長したところを見せたい」と表情を引き締めた。当時の決勝に現チームのメンバーで出場したのは北村将と、フッカー延山敏和(3年)フランカー城間(ぐすくま)賢(3年)FB岡村晃司(3年)の4人。北村将は「あの試合が出発点。フィジカルを重視して、体作りにも積極的に取り組むようになった」という。

 “盟友”の奮闘が、力になる。3日の準々決勝では京都成章が22-28で東福岡に敗れた。京都成章とは監督同士の親交が深く、年に何度も試合をして互いを高め合ってきた。そんな“兄弟校”が後半残り16分までリードするなど、あと1歩まで追い詰めた。

 「周囲は東福岡がずばぬけた存在と思っているでしょうし、僕もそう思っていた。でも、京都成章さんがあれだけ体を張ったラグビーを見せてくれて、自信がつきました」

 今大会3試合で258得点と圧倒的なアタックラグビーを展開する相手に、持ち前の組織的ディフェンスで対抗し、ターンオーバーからトライを狙う-。「僕たちが積み重ねてきたことをいつも通り、しっかり出せれば勝機はあります」。リベンジに手応えを感じていた。