柔道の世界選手権(28日開幕・ブダペスト)男子日本代表が1日、宮崎県延岡市での強化合宿を報道陣に公開した。

 日本男子の井上康生監督は2020年東京五輪への第一歩となる世界選手権に向け、並々ならぬ決意を示した。

 掲げたテーマは「スタートダッシュ」。全階級メダルに輝いた昨夏のリオデジャネイロ五輪の勢いを持続し「柔道界全体が『よし!』という気持ちになれるようにしたい」と構想を描いている。

 経験豊富なリオ五輪代表組や66キロ級の阿部らフレッシュな初代表組が切磋琢磨(せっさたくま)し、チームには活気がある。一方で指揮官は「勝負の世界は甘くない」と繰り返し、「絶対に楽観的になるな」と選手に説いたという。「20年への始まりにすぎない。一日一日を大事にしたい」と足元を見つめた。