Bリーグ2部(B2)東地区の仙台89ERSの嶋田基志(30)が、脇役に徹してチームをB1に導く。

 今季富山から新加入し、チーム日本人最長身の197センチ、100キロの体格が武器のパワーフォワード。2週間前に左足首を捻挫した影響もあり、先日の東北アーリー杯では3試合計36分と様子を見ながらの出場となった。しかし「もう全然問題ないです」と13日の練習は約2時間半、全てのメニューをこなして精力的に汗を流した。

 持ち味は体格を生かしたゴール下でのプレー。自らを「どちらかといえば脇役」と言い、「リバウンドボールの処理や、外国人選手に対しての守備を見てほしい」と意気込む。その上で目指しているのは、積極性を持つ脇役だ。

 富山での昨季を振り返り「シュートを打てる場面で打たなかったり、プレーで消極的な面があった。今年はチャンスがあったらどんどん打つ」と話した。後藤敏博ヘッドコーチ(HC、51)も「オルー(アシャオル)とクレイグ(ウィリアムス・ジュニア)は外からのシュートが得意。嶋田は体格を生かしてインサイドで力を見せて欲しい」と期待を寄せた。

 今年5月、B1残留プレーオフ1回戦で富山と対戦した仙台は、2連敗でB2に降格。富山の一員として戦った嶋田は「個々でプレーしていて、チームとしてのまとまりが薄かった」と当時の印象を振り返る。今季の抱負について「自分よりも、チームが勝てればそれでいい。守備では声を出して、士気を上げることも役目。チーム一丸でB1に昇格する」と宣言していた。【林野智】