阿部一二三(20=日体大)に勝った女性柔道家が実力を発揮した。17年アジア選手権覇者の鍋倉那美(20=三井住友海上)が決勝で津金恵(21=筑波大)を下し、優勝した。

 鍋倉は小学校低学年の時、同じ兵庫県出身で今夏の世界選手権男子66キロ級金メダルの阿部を県大会で何度も投げ飛ばして、優勝した。愛知・大成高時代には世界ジュニア選手権などのタイトルを獲得し、現在は20年東京五輪を見据えている。同じ東京五輪で金メダルを目指す阿部について、鍋倉は「良い刺激になっている。世界選手権で圧倒的な力を見せつけられて、今は差がついてしまったけど少しでも近づきたい。負けてられない」と小学校時代のライバルに闘志を燃やした。