フィギュアスケート女子の本田真凜(16=大阪・関大高)が21日、出発前の伊丹空港でグランプリ(GP)シリーズデビューとなるスケートカナダ(27日開幕、レジャイナ)への思いを語った。まずは今回が実戦初披露となる新ショートプログラム(SP)「ザ・ギビング」の振り付けを米国で2日間磨き上げ、その後にカナダ入りする予定だ。

 早朝ながら本田が空港に姿を現すと、居合わせた多くの観光客がスマートフォンを向けた。シニアで初めての大舞台だが「(7日の)ジャパン・オープンからしっかり練習できた。ジャンプの構成もショート(SP)は今までより上がる。ステップ、スピンも全てすごくたくさん練習してきた」とニッコリ。「自信が付くぐらい練習したのは久しぶり」とオチを付けた。

 妹で四女の紗来(さら、10)は同日に滋賀で行われる全日本ノービス選手権にエントリー。真凜は朝から「メークと髪の毛(のセット)をやってあげた」と明かし、応援の思いを伝えて家を出た。スケートカナダの後は中国杯(11月3日開幕、北京)とGPシリーズの連戦が待つ。それでも元気な16歳は「試合がすごく好きなので、楽しみ。大きな試合にたくさん出られるので、ワクワクしています」と意気込み、保安検査場をくぐった。