東地区2位の福島ファイヤーボンズが同1位の秋田ノーザンハピネッツを76-64で破り、秋田の連勝を12で止めた。ゲーム差は3。

 完全アウェーでの勝利の味は、格別だった。両軍最多17得点の菅野翔太(24)は「あれだけの声援があったのに最後は静かになった。気持ちよかったです」。第3Qに差を縮められて54-51で始まった第4Q、福島は19本もフリースローを放った。試合を通して秋田は16本に対し、福島は41本で成功率は70・7%。積極的な攻めで相手のファウルを誘い、フリースローで得点を重ねた。「40分間アタックし続けた結果、41本も獲得できた」と振り返った。「フリースロー大作戦」は、森山知広ヘッドコーチ(32)の「秋田研究」の成果だ。秋田の映像は、アーリー杯も含め10試合以上見てきた。前夜の惜敗の映像を4回見て臨んだ。「秋田さんにプレッシャーをかける大きな勝ちだ」。首位の背中が、見えてきた。