開幕戦(24日)の予選を兼ねた予備飛躍(ヒルサイズ=HS142メートル)を行い、日本のエース渡部暁斗(北野建設)は、110・5メートルを飛び85・3点の33位で本戦に進んだ。風がめまぐるしく変わる条件。飛び出しから力強く舞い上がったものの、空中ではスキー板が揺れるなど風にあおられ思うように飛距離を伸ばせなかった。渡部暁は「どんな風が当たったかはよく分からない。ジャンプはそんなに良くはないが、あんなところに落ちるジャンプでもない」と振り返った。

 他の日本勢は山元豪(ダイチ)が139・5メートルの大ジャンプを見せ首位に立ったのを始め、渡部剛弘(ガリウム)は23位、加藤大平(サッポロノルディックク)が24位、渡部善斗(北野建設)は41位で本戦に進んだ。永井秀昭(岐阜日野自動車)は52位で予選落ちした。

 予備飛躍の成績は本戦の前半ジャンプが悪天候などで実施できない場合に採用される。