リオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダルの大野将平(25=旭化成)が3回戦の試合前、負傷のため棄権した。負傷した箇所に関しては「ノーコメント」として「こういった形は自分自身でも悔しいし、情けない。今、できる最大限の結果が今日の試合(2回戦)だった」と悔やんだ。

 2回戦後、男子代表の井上康生監督らと相談の上、棄権を決めたという。関係者によると、大会前に右膝を痛めており、万全の状態ではなかった。しかし、それでも「畳に上がって潔く(柔道が)できたのはプラス」と、前向きに捉えて「目標の20年(東京五輪)に一番強い大野将平でありたい」と力を込めた。

 リオ五輪後は4月の全日本選手権に出場したが、天理大大学院の学業を優先し、今大会が五輪後初の国際大会だった。