フィギュアスケート女子の宮原知子(19=関大)が6日、7日開幕のグランプリ(GP)ファイナルに向けて、会場の名古屋・日本ガイシアリーナで公式練習に臨んだ。ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプなどを決めて「(会場で)初めて滑った割にはまずまず」と笑顔を見せた。

 左股関節の疲労骨折から約11カ月ぶりの復帰戦となった、GP第4戦のNHK杯で5位。GP最終戦のスケートアメリカで優勝し、シリーズ上位6人が進むGPファイナル争いで7番手の補欠となっていた。ところが、1番手だったメドベージェワ(ロシア)が故障でファイナル欠場を発表し、宮原の繰り上げ出場が決定。当初はGP2戦で12月21日開幕の全日本選手権(東京)に向かう予定だったが、思わぬ形で吉報が届き「試合も1つの練習。場数を踏むいいチャンス」と意気込んだ。

 11月下旬のスケートアメリカ後は北米に残り、ショートプログラム(SP)とフリーの手直しに着手した。帰国は2日前の12月4日。時差ぼけもあるが、貴重な実戦の機会を生かしていく。