今大会初出場の徳山商工(山口)が市前橋(群馬)の猛追を振り切り、うれしい全国大会初勝利をあげた。

 愛媛国体1回戦で60得点をたたき出したエース西田保乃伽(3年)が厳しいマークにあうなか、固さが目立つ市前橋に山本楓子(2年)、本田満里奈(2年)、明石真歩(2年)の下級生トリオが襲いかかる。2Q後半に本田の連続得点などでリードを広げ、前半を37-22で折り返す。

 3Qに入ると、徳山商工は気の緩みからターンオーバーが目立ち始め、市前橋の秋山姉妹の妹、桃葉(2年)を中心とした速攻を許し、3Q終了時点で7点差まで詰め寄られる。

 「4Qに入る時に点差はないものだと思って逃げずに積極的に行こうとみんなで確認しあった」。キャプテンでエースの西田が苦しい場面でシュートを決めて流れを引き寄せ、粘る市前橋を突き放した。

 「序盤に緊張することもなく普段通りに自分たちのバスケが出来たことが勝ちにつながった。西田がマークされるなか、周りの選手がよく頑張って決めてくれた」と、中村浩正コーチ(53)は全国大会初勝利の味をかみしめていた。