土浦日大(茨城)が85-83で東海大諏訪(長野)に劇的逆転勝ち。中津北(大分)を退けた女子とともに、大会第1日を飾るアベック勝利となった。

 試合時間残り25秒を切って土浦日大は80-83と、3点を追う展開。残り18・7秒で1点差とすると、相手反則で16・2秒から攻撃権を得た。するとU16・18代表歴のあるエース高原晟也(せいや、3年)が、残り4・5秒で起死回生の逆転ドライブシュートを決めた。

 立ち上がりまさかの大苦戦。19-30と大きくリードを奪われた。第4Q開始54秒に69-68と一度逆転に成功したが、何度も突き放される場面が続いた。そして、最後はしびれるような逆転劇を演じた。

 佐藤豊コーチ(70)は「まさかこんなに競るとは思わなかった」と薄氷を踏んでの勝利にため息をついた。「高原が2人がかりで来られて戸惑った。ちょっとやそっとじゃ負けるチームじゃないのに、ベンチがへぼだった。選手が頑張ってくれた」と苦笑いだ。

 「最後のタイムアウトで『これが高原だと思えるようなシュートを決めてくれ』と言ったら、やってくれた」と佐藤コーチは手放しでのほめよう。そして、今後については「1回戦を勝ちきれば、ウチのセンターは良くなると思う」と高原以外の選手の緊張がほぐれて活躍することを期待していた。