実践学園(東京)が63-59で高松商(香川)に逆転勝ちした。

 試合時間残り3分半で56-56の同点とした実践学園は、同2分11秒、スモールフォワード矢口拓歩(3年)のゴールで、58-56と逆転に成功した。その後、残り32・9秒で61-59と2点差に迫られたが、残り12・9秒で矢口が今度はフリースロー2本を見事に決め、高松商を突き放した。

 それまでのフリースローでは、6本中1本しか成功していなかった矢口。「ここで1本しか入れられなかったら、スリーポイントで同点になってしまうと思った。緊張したが、最後は3年生の意地で入れた。ベンチとスタンドの応援が力になった」と笑った。

 実践学園は、これでウインターカップ初勝利。「今日は、まず1勝と思っていたが、目標のベスト8に向かって、明日も勝ちたい」と矢口は言葉を弾ませた。 高瀬俊也コーチ(45)は「ディフェンスとリバウンドを頑張り、試合を通して走れたのが勝因」とホッとした様子。「矢口はフリースローを前半落としていたが、最後に良く決めてくれた」と勝利の立役者をたたえた。