国際オリンピック委員会(IOC)は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が2月9日に韓国で開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪に選手団を派遣する用意があるとの意向を表明したことを受け「大会組織委員会、韓国政府、北朝鮮オリンピック委員会との緊密な協力を続けていく。北朝鮮指導者のコメントを率直に受け止める」と歓迎する姿勢を示した。

 IOCのトーマス・バッハ会長は年頭あいさつで「五輪の目的は対話であり、希望と平和の象徴。この困難な時代に世界が一つとなれる唯一のイベントだ」と述べており、北朝鮮の正式参加が決まれば特別推薦枠の付与を検討するとみられる。

 北朝鮮はフィギュアスケートのペアで平昌五輪切符を手にしたが、期限までに出場意思を示さなかったため、補欠1番手だった日本が繰り上がった。あらためて出場する意向を示した場合は1枠増やして実施する見通しという。