元世界ランク4位で、現在は同27位の第5シード錦織圭(28=日清食品)が、準々決勝で同91位のラドゥ・アルボット(28=モルドバ)に4-6、6-3、6-1で逆転勝ちし、4強進出を決めた。


 第1セットはファーストサーブが決まらず、ストロークのミスも重なり4-6で落としたが、第2セットの途中から修正。第9ゲームをブレークして奪い返すと、第3セット第1ゲームで連続エースを決めラブゲームでキープ。この後はサーブも決まり、観客をどよめかせたジャックナイフも次々と決まる一方的な展開。世界トップの実力をみせつけて圧倒した。


 アルボットは2回戦で同18位で第3シートのジョン・イスナー(32=米国)をフルセットの末、7-6、3-6、5-2で破った。両者は初対戦。


 準決勝では同11位のケビン・アンダーソン(31=南アフリカ)と対戦する。



錦 織24-6
6-3
6-1
1アルボット


第3セット


   101112
錦 織       6
アルボ            1

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第7ゲーム 錦織が本来の力を見せつけ圧倒。ラブゲームでキープし、第3セットを奪って4強進出を決めた


▼第6ゲーム 錦織がジャックナイフのダウンザラインのウイナーで0-15。リターンエースで0-30。ラリーを圧倒し0-40とトリプルのブレークチャンス。錦織がセカンドをたたく見事なリターンを見せ、ラブゲームでブレーク


▼第5ゲーム 錦織がセンターへ3本目のエースで15-0。ラリーに競り勝ち40-15。40-15から錦織がフォアのアングルショットを決め、危なげなくキープ


▼第4ゲーム アルボットのネットプレーのミスで0-15。錦織がラリーに競り勝ち0-30。リターンエースでトリプルのブレークチャンス。15-40から錦織がフォアのウイナーを決めてブレーク


▼第3ゲーム 錦織がバックのダウンザラインのウイナーで30-15。40-15からサーブで崩してミスを誘い、錦織がキープ。ミスは減り、ファーストも決まるようになり本来の調子を取り戻している


▼第2ゲーム 錦織がジャックナイフでダウンザラインのウイナーを決め15-15。鮮やかなプレーにスタンドからはどよめき。40-30から錦織のバックがアウトし、アルボットがキープ


▼第1ゲーム 錦織のサーブで第3セット開始。連続エースを決め、錦織がラブゲームでキープ



第2セット


   101112
錦 織       6
アルボ          3

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第9ゲーム リターンエース、ジャックナイフのウイナーで錦織がポイント先行。15-30からアルボットのボレーがアウトしブレークチャンス。30-40から3本目のダブルフォールトで、錦織がブレークし第2セットを奪い返す


▼第8ゲーム ファーストを連続で決めるなどサーブがさえ、錦織がラブゲームでキープ


▼第7ゲーム 錦織がリターンエースで0-15。15-15からアルボットの2本目のダブルフォールトで15-30。しかし、錦織のミスとアルボットのバックのウイナーで40-30。錦織がラリーに競り勝ちジュース。ファーストを決め、うまい攻めを見せたアルボットがキープ


▼第6ゲーム 錦織がフォアのパッシングショットで30-15。40-15から長いラリーに競り勝ち、錦織がキープ


▼第5ゲーム 錦織がセカンドをたたくリターンエースでポイント先行。0-30からドロップショットを拾ったロブからボレーを決め、錦織がトリプルのブレークチャンス。30-40からダブルフォールトで錦織がブレーク


▼第4ゲーム 40-30からラリーに競り勝った錦織がキープ


▼第3ゲーム アルボットが危なげなくキープ


▼第2ゲーム 40-30から錦織のフォアがネットにかかりジュース。錦織がミスでブレークピンチも、バックのウイナーでしのぐ。ラリーに競り勝ち、錦織がキープ


▼第1ゲーム アルボットのサーブで第2セット開始。40-15から錦織がリターンエースを決めるが、最後はファーストを決め、アルボットがキープ



第1セット


   101112
錦 織         4
アルボ       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第10ゲーム 錦織の連続ミスで15-30。錦織のフォアがネットにかかりダブルのブレークピンチ。錦織がラリーに競り勝ち30-40としのぐが、錦織のロブが甘く、スマッシュを決めたアルボットがブレークして第1セットを先取


▼第9ゲーム サーブがさえ、アルボットが危なげなくキープ


▼第8ゲーム 30-30からファーストを決めて40-30。セカンドをたたかれリターンエースを決められてジュース。ダブルフォールトでブレークピンチも、ラリーに競り勝ち2度目のジュース。しかし、錦織のフォアがアウトし再びブレークピンチ。これは錦織がラリーに競り勝ち、最後はボレーを決めてしのぐ。3度目のジュースでアルボットがフォアのウイナーでみたびブレークチャンスも、アルボットのバックがネットにかかる。4度目のジュースも錦織のフォアがアウトしブレークピンチ。錦織のフォアがアウトし、アルボットがブレーク


▼第7ゲーム 2度目のジュースでアルボットのフォアがネットにかかりブレークチャンスも、アルボットがフォアのウイナーでしのぐ。続く3度目のジュースで錦織のリターンをアルボットが返せず、再びブレークチャンス。バックのダウンザラインがウイナーとなり、錦織がブレーク


▼第6ゲーム 錦織がフォアのミスでポイント先行されるが、ラリーに競り勝つなどで逆転。しかし、30-30から錦織のバックのミスショットでブレークピンチ。錦織のフォアのスライスがアウトし、アルボットがブレーク


▼第5ゲーム アルボットのボレーミスで0-30。ネットに出て拾った錦織のバックがウイナーとなり、トリプルのブレークチャンス。15-40からフォアのアングルショットがウイナーとなり、錦織がブレーク


▼第4ゲーム 錦織が危なげなくキープ


▼第3ゲーム アルボットがラブゲームでキープ


▼第2ゲーム 40-15からワイドへのファーストを決め、錦織がラブゲームでキープ


▼第1ゲーム アルボットのサーブで試合開始。40-15からパッシングショットを決め、アルボットがキープ