2月15日、ウイリアムズはロンドン市内で2018年シーズン発表会を開き、新車FW41の画像を公開した。

 昨年メルセデスAMGから移籍した技術責任者のパディ・ロウが開発指揮を執った初のマシンであり、空力部門責任者にはフェラーリから加入したディルク・デ・ビアを据え、従来とは異なる空力コンセプトを採用してパフォーマンスの底上げを図っているという。

 「このマシンには様々な新機軸が盛り込まれている。これまでとは大きく異なる空力コンセプトの元でマシン性能を追求し、様々な部分で過去の方向性からの脱却を図っている」(ロウ技術責任者)

 ドライバーラインナップは2年目のランス・ストロールとFIA F2からステップアップする新人セルゲイ・シロトキンの2人となり、実力と開発能力に不安材料も残る。しかしストロールは昨年トップ3チーム以外で唯一表彰台を獲得するなど成長を見せ、シロトキンもルノーのリザーブドライバーとしてフリー走行に出走するなど経験を積んできており、昨年最終戦後のテストでその実力も確認済みだとしている。

 チーム代表サー・フランク・ウイリアムズの娘でチーム副代表のクレア・ウイリアムズは「新たなシーズンに向けてこのマシンを発表することに非常にワクワクしています。我がチームの全員がこのマシンの開発に多大な努力を注いできました。コース上を走るのをとても楽しみにしています」と語る。

 F1参戦40周年の昨年はランキング5位に終わった名門ウイリアムズだが、今年は新体制で再出発と復権を目指す。(米家峰起通信員)