昨年の柔道世界選手権男子66キロ級王者の阿部一二三(20=日体大)が13日、グランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(17、18日・ロシア)に向けての出発前に成田空港で取材に応じた。

 阿部は「海外選手に対して、逆技(右組みだが左組みで投げること)だったり、寝技でも積極的に攻めたりといろいろ試したい。自分の柔道をしたら負けない」と力強く意気込んだ。

 既に9月の世界選手権の代表には内定しており、「世界選手権が決まっているので負けてはいけないんですけれど、決まってる分時間もあるのでいろいろ試せるのは大きい」と気を引き締める。世界選手権に向けて、今後どの大会に出場するのかはエカテリンブルク大会が終わった後に監督やコーチと決めるとし、「世界選手権前にもう1試合は出たいと思っている」との方向性も示した。

 今年から技あり2つによる「合わせ技一本」を復活させた新ルールに変更。阿部は「昨年の世界選手権でも技あり3つとかもあったので、(一本になるのは)自分にとってはプラスかな」とうなずいた。