柔道男子66キロ級で世界選手権3連覇、五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(28=パーク24)が73キロ級に階級を変更してから初の国際大会に出場する。13日、グランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(17、18日・ロシア)に向けての出発前に成田空港で取材に応じ「初めて73キロ級として試合に出るので未知な世界。楽しみ」と期待をのぞかせた。

 海老沼は昨年夏から、これまでの66キロ級から73キロ級に階級を変更。これによって練習をしっかり詰めるようになったという。「66キロ級の時は大幅な減量だったので、大会前に練習をやりこめるエネルギーがなかった。今は5キロくらいの減量なのでしっかり練習できていて、いい状態で臨める」。一方、相手選手の体格も大きくなるため「周りも一回り大きいのでずれがあるかもしれない。練習と試合が違うとは思うけれど、練習では組み合ってきた。練習を無駄にはしたくない」と冷静に語った。

 73キロ級の海外選手との試合に慣れることをこの大会のテーマに掲げる。「スタイルは大幅には変えない。28歳なので結果を出さないとすぐ切られてしまう」。9月の世界選手権代表選考を兼ねた4月7、8日に行われる全日本選抜体重別選手権に向けては「日本でしっかり勝って、国際大会に選んでもらった上で外国選手と戦える。1チャンスをモノにして、結果を出すためにも勝ちにこだわりたい」と力強く言った。