バレーボール女子日本代表を率いる中田久美監督(52)が、今秋の世界選手権でのメダル獲得を宣言した。17日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を公開。就任2年目のシーズンについて「20年東京という最終目標を考えれば、18年は大切なシーズンになる。世界選手権では絶対に表彰台に上がれるよう、チーム一丸で頑張っていきます」と語った。今回の世界選手権は日本開催で、9月29日に開幕する。

 この日は5、6月に行われる新設の国際大会、ネーションズリーグの代表18人を発表。黒後愛(19=東レ)、井上愛里沙(22=久光製薬)ら若手ウイングスパイカーらに国際経験を積ませる考えを明かした。さらに8月のジャカルタ・アジア大会を20年東京のシミュレーションの場に設定。酷暑の中での戦いが想定される4年に1度開催の「アジア版五輪」を、2年後への貴重な経験の機会と位置づけた。

 就任1年目の昨シーズンは、アジア選手権を制したものの、ワールドグランプリは7位、ワールドグランドチャンピオンズカップは5位にとどまった。守備面にはある程度の手応えを得られたが、攻撃面では課題が残った。「サーブレシーブがセッターに入らなかった時、セッターが前衛に入った時の攻撃について、バックアタックを含めて精度を高めていきたい」と強化ポイントを挙げた。

 16カ国が参加して世界中を転戦するネーションズリーグとアジア大会を通じてチームを徹底強化して世界選手権へ向かう。同じ日本開催だった10年大会の銅メダル以来、2大会8年ぶりの表彰台へ。「嫌になるほどプレッシャーをかけられていますが、今年は結果を残したい」。中田監督の言葉に力が込もった。