世界22位の大坂なおみ(20=日清食品)が、日本代表国内デビュー戦となった第1試合でチームに幸先のいい1勝をもたらした。同77位のワトソン(英国)に6-2、6-3の77分でストレート勝ち。これで大坂は17年2月のアジアオセアニアゾーン1部で代表にデビューしてから、シングルスでは負けなしの5連勝を飾った。第2試合で奈良くるみ(26)は敗れ、初日は1勝1敗となった。

 日の丸を背負った大坂が成長した姿を披露した。最速194キロのサーブで11本のエースを奪い、17本の決定打をたたき込み、パワーで相手をたたきつぶした。「たくさんの観客が応援してくれてエネルギーがわいた」と声援を力に変え、1度も自分のサービスゲームを落とさず完勝した。

 2月のBNPパリバオープンでツアー初優勝。4大大会に次ぐ格の大会で優勝した初の日本女子となり、今回が凱旋(がいせん)試合。2度目の日本代表に「自分のシャツのJAPANの文字は誇りに思う。前は緊張もあったが、昨年よりは大丈夫だった」と代表戦特有の重圧をはねのけた。

 これで17年代表デビュー戦からシングルスは負けなしの5連勝。日本女子のデビュー戦からの連勝は、70年に沢松(現姓吉田)和子が7連勝したのが最多。それに次ぐデビュー戦からの連勝記録だ。今日22日は同23位のコンタとのエース対決が待ち受ける。「楽しみにしている」。日本のためにも負けるわけにはいかない。【吉松忠弘】