アメリカンフットボールで日大選手による悪質な反則行為を受けた関学大の鳥内秀晃監督らが17日、兵庫・西宮市の同校で会見を行った。  10日付で日大に原因究明や正式な謝罪を求める抗議文を発送。15日に日大側から回答書が届いたことを受け、返答内容や対応などを説明するとしていた。日大の回答書(抜粋)は以下の通り。

 <1>反則行為に関して

 アメリカンフットボール公式規則に掲げるフットボール綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くございません。弊部の指導方針は、ルールに基づいた「厳しさ」を求めるものでありますが、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております。

 弊部選手による反則行為を受けました貴部選手及び保護者の方に心よりお詫び申し上げます。

 <2>試合後の監督コメントに関して

 規則に違反してもよいと意図するものではなく、選手に「厳しさ」を求めていることから発したものでした。

 しかし、真意が伝わらず反則行為を容認する発言と受け取られかねないものであり、本意ではありませんため、ここで、試合終了直後にメディアに対して発した弊部監督のコメントは、撤回させていただきます。

 当該事案が発生したことについて、ご迷惑をおかけしました関係者の皆様に指導者として謝罪いたします。

 また、一部メディアで報道されております、当日のミーティングにおける弊部監督が選手に対して発した発言も、規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に「厳しさ」を求め、士気を上げるために行ったものでした。

 <3>チーム見解、再発防止策は24日をめどに回答。