体操のNHK杯(19、20日、東京体育館)に向けた会見が18日、試合会場で行われた。内村航平(29=リンガーハット)が、連覇より、世界選手権(10月、カタール)代表入りを照準に定めた。今大会は10連覇がかかるが、「代表に入らないことには(20年)東京(オリンピック)への道は見えてこない。勝つことに関しては2%くらいしか考えていない」と目標を掲げた。

 プライドは失っていない。4月の全日本選手権で3位にとどまり、連覇が10で途絶えた。谷川ら若手が急速に成長を遂げ、追いかける立場になったものの、「試合が始まってみないと分からないところ」とあまり気にしていない様子。「しっかりやれば(世界選手権代表に)入れることは分かったので、楽な気持ちでやれている。全日本の時よりすっきりした気持ちでやれている」と前向きだ。

 今大会のキーポイントにあん馬と平行棒を挙げた。「落下する可能性がある」と話し、「そこを乗り切ると気持ちが楽になる」と話した。